Yes, I am a loser.

大学中退者の戯れ事日記。

ピーチティーとS

ぬう。親知らず痛い。

今日は図書館で勉強しました。ほんとは市民ホールのつもりだったけれど、めちゃ混みだったので引き返し。往復五キロは歩いたと思います。歩くの大好き(^o^)v


飲み物を買いに近くのドラッグストアに行ったんですね。で、ピーチティーを選びました。100円なり。
いや、ふつーのティーズティーのピーチティーですよ。その一口を飲んだらね、なんだか思わずうるっときてしまって。そんな自分に笑顔がこぼれました。

は?!ピーチティーに涙する女の子ってなに?!



高校二年の頃、つまり二年くらい前ですかね。私は学校でピーチティーばっか飲んでいたんです。単にスーパーで88円という格安の値段で母が買ってきたもので、私が特別的にピーチティー大好きだったわけではないです。

私が通っていた高校は8時半から授業が始まって、1時から昼休みだったんですが、まぁ一応成長期(?)ですからね、お腹すくんですよ。皆は10分休みの度にお菓子食べたり弁当を開けたりしてました。女の子でさえ、移動教室で廊下を走りながらパンをかじってました。先生に怒られながら。
でもそのなかでも、健気な気が小さいおしとやかな少女がいました。その名もS。
Sはどんなにお腹がすいても、というか実際にパンを持ってきていても、教室内で休み時間に口に食べ物を入れるという行為が出来ませんでした。同じ部活の同じクラスの男の子に食べている姿をみられるのが恐ろしく恥ずかしかったからです。LOVE感情はあまり無かったのですが、彼は休み時間にあまり食べることをしなかったので、私が食べていて「Sけっこー食うのなw」と思われたくなかったから。(要するにLOVEじゃないかとか言わないで(/o\))

そーするとね、
お腹すくとね、
お腹ってさあ、

鳴るんだよね!!!!!!!!!!!!!!

ぐーってさ
お腹鳴るんだよね!!!!!!!!!!!!!!


恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしいなんてもんじゃないんですけどね、とにかく授業中、ってかしーーーんって静かな小テストの時間に、お腹鳴っちゃうのよね。
シャーペンの先っぽで手をつついたり、息を止めたり、唇噛んだり、なんか意味無いんじゃね?っていうのも色々真面目になって本気で一人で抱え込んで泣きそうになりながら実践したS。けなげだ……。

いやいやいや、休み時間にお菓子ぼりぼり食べるよりもテスト中にお腹鳴る方が恥ずかしいだろって誰もが思うだろうけど、それでもそれでもSは持ってきたパンを食べることが出来なかったのです。ちなみに昼休みはお弁当ふつーに食べていたから謎です。Sの心境はSにしかわからぬのです。だから今の詩織にはわかりませぬ。


そのとき、Sが空腹をまぎらわせるたびに飲んでいたのがピーチティー。ちょびちょび飲みながらため息ついてました。「Sちゃんっていっつもピーチティー飲んでるね」って笑われながら。

とにかくね、高校二年から三年(三年には同じ部活の男の子とは分かれたのだけど、受験ムードで余計食べられなくなったのだ)はお腹空かせた子羊になっておりました。
というか、そのうちお腹すいてないのにお腹鳴るようになって、今考えると腹鳴恐怖症っていうか、ストレスの大きな原因になってました。深刻です。かなり、深刻でした。




ってことを思い出して、なんだかSの気持ちになって詩織はしばらくうるうるしてしまったわけです。

あのね、他人にとっては何てことはないこととか、バカじゃないの?って笑っちゃうようなことでも、本当に本当に本気で苦しくて泣きたくて絶望に暮れるようなときってあると思うんだ。いつそのときが来るのか、またその程度っていうのは人それぞれかもしれないけど、とにかくそういうときってあるんだよ。

でも、でも、それはずっとこの先続くわけじゃないんだね。いつかこうやって自分が笑って話せるようになるときが来るんだね。万物は流転するってヘラクレイトスさんが仰ってたけど、ほんとにいつまでもいつまでも同じ状況が同じ痛さで続くわけじゃないんだね。


それだけの話。(笑)